私大職員の待遇を調べてみた:明治大学 編

MARCHの一発目は、日本屈指の好立地に位置する明治大学です。近畿大学に抜かされるまでは志願者でトップだった時期もあり、その人気の高さがうかがえます。郊外へ移った大学は昨今都心回帰に御執心ですから、この立地は本当に羨ましがれることと思います。同校は昨年から1コマ105分授業にしたことで業界の話題となりました。これについては後日記事にしたいと思いますが、これもいわゆる“長期休暇を確保”するための策と言えます。

待遇面でもMARCHトップクラスと言われている明治大学ですが、果たして職員の待遇はどれほどなのでしょうか。

 

独断と偏見による総合評価

休日 給与水準 将来性 総合評価
A

・×は1点、△は2点、○は3点、◎は4点。
・合計11-12点→S評価、9-10点→A評価、7-8点→B評価、5-6点→C評価、3-4点→D評価。
・その他様々な理由で増減あり。

以下で詳しく見ていきます。

 

基本データ

大学名 明治大学
大学公式HP https://www.meiji.ac.jp/
学部学生数 30,882人(男19,936・女10,946)
専任教職員数 1,909人(教員975名・職員934名*)
ST比・SA比 ST比 1:32 SA比 1:33*
人件費率 58.6%
資産額 約2,263億円(内、流動資産305億円、特定資産476億)
負債額 約522億円(内、借入金等4億円)
寄付金等収入額 約5億5,100万円
私立大学等経常費補助金額 約29億4,560万円(全体15位)

・明治大学ホームページ「教育情報の公表」より。
・※職員数には契約職員数が含まれています。
・寄付金額は2017年度事業活動収支計算書より。
・私立大学等経常費補助金額は私学事業団ホームページより。(平成29年度分)

 

職員待遇に関するデータ

年間休日日数 120日以上(日曜・祝日 土曜交代制(18日) 夏季・冬季休暇)
勤務時間 9:00-17:00 / 8:30-12:00(週実働35.0‐38.5時間)
22歳(学部新卒)年収 約400万円(月給20万200円、一律手当、賞与6ヵ月以上?
30歳モデル年収 約650万円(月給33万5,300円、一律手当、賞与6か月以上?
35歳モデル年収 約958万円
45歳モデル年収 約1,158万円
退職金情報 30年~勤務で上限52ヵ月(算定基礎60万で3,120万円)

・明治大学ホームページ、各種組合データ等より。
赤字は推測です。計算ロジックはコメントをご確認ください。

 

競争力に関するデータ

偏差値 74~66
入学定員充足率 0.95
収容定員充足率 1.10
退学率 5.2%~1.6%
就職率 89.1%(就職5,711人/(卒業7,084人-進学671人)
有名企業就職率 28.2%(全体28位・私学14位)

・偏差値は進研模試ホームページより。
・入学定員および収容定員充足率、退学・就職率は明治大学ホームページ「教育情報の公表」より。
・有名企業就職率は大学通信「「有名企業への就職率が高い大学」トップ200」より。

 

コメント

明治大学は組合資料の35歳モデル年収がスゴイです。これは、早慶MARCH関関同立の中でもトップです。45歳になると関西大学や立教大学の方が高くなりますが、それでも3位のポジションなのでかなり高給の部類と言えそうと同時に、昇給が鈍化する傾向がありそうということですね。

 

基本給と賞与、各種手当について

22歳新卒から30歳までの8年間で11万5,100円昇給しているため、この期間の昇給幅は約14,400円/月です。これは待遇の良い大学では妥当といったところですね。

明治大学の就職情報ページでは一律額の言及がありますが、具体的な内容は示されていません。賞与も倍率は不明ですが、転職者向けのページで、30歳モデル年収は650万という記載がありました。これは恐らく扶養手当を含んでいない数字(組合資料では760万ほどいうデータもありました)なので、一律手当を1.5万円、賞与を6ヵ月~+αと見積もってみると大体合致する計算です。

組合データは扶養手当を加算したものと思いますが、6万円/月くらいの手当がないと達成できない数値なので、配偶者+子ども2人だとしてもちょっと届きそうにありません。配偶者2万円、子ども一人1万円としても、72万円~ほどのプラスです。あと考えられるのは、一律額は“研修費”という名目で支給されていて、別途住宅手当が支給されているパターンは考えられそうです。住宅手当が2万5,000円ほどあれば、概ね組合資料に合致してきます。

35歳のモデル年収(組合)は一気に年収が増えてますが、順当に14,400円/月の昇給があったとしても、133万円ほどの年収アップなので、30歳年収例に加算しても783万ほどにしかなりません。先の扶養手当+住宅手当を加算したとしても、885万ほどで、残る70万円は役職手当などがありそうですね。

 

休日・将来性・その他について

こうした高給っぷりは人件費比率が物語っていて、実に58%(平均は50%くらい)とかなり高い水準にあります。3万人を超える学生から集めた授業料の6割を給料にしているので、そりゃ高くもなるという話ですね。

これだけ構成員にバックできるのは鉄壁の財務状況があるからでしょう。実質無借金、そして安定したキャッシュフロー(志願者が多い+低退学率)、資産価値バツグンの固定資産の三拍子が揃ってますから、経営面は極めて安定していると思います。

志願者が近畿大学に負けた事を冒頭書きましたが、これは近畿大学の躍進がすごいだけで、明治大学の凋落を意味する訳ではありません。MARCHの中では偏差値もトップクラスであること、好立地、そして女子の人気度も高いことが強さの秘訣でしょうね。今後もこの人気は続くでしょうし、将来性は間違いないと思います。

惜しむべきは土曜出勤で、年間52週のうち34週は出勤する必要があるようです。それでも転職サイトには120日以上の休暇となっていましたので、日曜52日+土曜18日+祝日16日程度に加え、32日くらいは別途休みがある計算です。夏季・年末年始休暇だけでは考えづらく、こうすると土曜日の振替がありそうでなりませんが、確定した情報がありませんでしたので、何とも言えませんね。

プラス面は冒頭挙げた105分授業による恩恵で、これによって実質14週でのカリキュラム編成が可能になるため、大学でありがちな月曜の祝日を潰して授業、というパターンが減っている可能性があることです。これは大学に勤める人からすればポイント高いです。

 

以上、土曜勤務があることがマイナスということで、一つ下げたA評価としましたが、土曜の振替有無、祝日の振替有無によっては評価も変わるため、Sに極めて近いAという認識です。

 

*上記評価等は個人的価値観に基づく評価付けであり、大学自体の優劣を論じるものではありません。

 

 

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