私の就活エピソード-変わった大学には気をつけよう-

これまで関東の一流と呼ばれる私大の待遇情報をまとめてきましたが、少し違うネタとして、大学職員を目指していた就活中のエピソードを書いてみようと思います。

これから大学職員を目指される方は、大学選びでは待遇以外にも注意した方がいいことがあるという内容ですので、参考にしてみてください。

 

 

芸術系大学は変わってる?

一言断わっておくと、すべての芸術系大学を一般化するつもりはありません。ただ、実体験からそういう傾向があるのでは?という推測を込めてお話しします。

私は他の人よりもかなり遅い大学4年生で就活を本格化させましたが、色々調べた結果、ワークライフバランスと給与面で総合的に優れる(と思われた)私大職員に絞って活動をしていました。いくつかの大学では説明会も開かれていましたが、そのときの内容で応募すら断念することになった大学がありました。

それが、某芸術系の大学です。

 

私は総合大学の文系学部というありふれた生活を送っていましたので、初めて訪れた芸術系大学のキャンパスは特異なものに感じられました。いたるところにアトリエがあり、学生だけでなく教授陣ですら外見からして個性的ですし、そこかしこで芸術活動に没頭する学生がみられるなど、強烈な“非日常”を感じました。この雰囲気に圧倒されつつも「こういうところなら個性を重んじてそうだし、のびのびと仕事ができるかもしれないな」と思って期待しながら説明会会場に入りました。

会場はこじんまりしていましたが、多くのスーツを着た学生で溢れかえっていました。そこは決して規模も偏差値-芸術系大学には不要なのかもしれませんが-も中堅以下といった大学でしたので、私大職員の競争倍率はすごいなぁと関心していると説明会が始まりました。

説明会では偉い人から久しぶりの新卒採用を実施することになったこと、そしてその新卒には大いに期待しているということが述べられ、その後は各部署の課長クラスの方が主な業務の説明をされました。他の部署の説明はあまり覚えていないのですが、最初の入試関連部署の方の話が強烈に記憶に残っています。

 

その方は、この大学で働けていることが自分にとって誇りであり、楽しい毎日を送っていると嬉々として話されました。そして、規模が大きくないこの大学では、少数でも地方の志願者はとても大切にしているから、マンツーマンで送迎するような対応をしている、とおっしゃっていました。これが最初のひっかかりで、「地方への送迎ってどういうこと?経費や労力の割に合わなくない?」と疑問を感じていました。

そして、とても充実した毎日を送っているのでご紹介しますと述べられたあと、前方のスクリーンに「これが私のスケジュールです!」と1ヵ月の勤務スケジュールが写し出され、それを見た私は唖然としてしまいました。

そう、休みが一日もなかったのです。

断っておきますと、入試関連の部署はシーズンになると相当忙しく、それこそ十何連勤といったこともザラにあります。ですから、その時期を紹介していたのであればまだ-とはいえ、法定の月4日以下の休日はどうかとも思いますが-分かります。しかし、説明会は春口で、まだ入試シーズンではありません。そこまで忙しい時期ではないにも関わらずびっしりとつまったスケジュールを誇らしげに見せられて、私ははっきりいってドン引きしてしまいました。

忙しい時期があるのはいいんです。問題はそれを「頑張ってるオレすごいでしょう?」と説明会で紹介してしまう大学側の姿勢です。長時間労働は最近でこそかなり問題視され、ようやく時間だけ長く働いても意味がないという空気が醸成されてきていますが、私が就活をしていた当時ではまだ少数派だったということでしょうか。今なら”ブラック企業”の烙印を押されて、かなりバッシングを浴びそうな内容です。

その後はだんだんとこうした苦労自慢的な話が他の人から続いたような記憶があります。そして、極めつけは最後に冒頭の偉い人が出てきて、こうした人への労いを述べられつつ、大学が目指すことと称して、人生の生き方や死生観についての話-宇宙がどうのこうのというキーワードが出てきましたが、よく聞いてませんでした-が続き、一緒に頑張ろうと締めくくられたのでした。説明会ではもちろんメモ帳をもっていきましたが、私のメモ帳には一言、“宗教みたい”というメモしか残っていませんでした。

 

もちろんこれは一部の大学の事例ですし、10年近く前の話ですので、この某大学も現在は変わっている可能性はあります、しかし、芸術系大学にはやはり一般的な感性と違う方が多いのではないかと思いますし、それが大学のトップに就いているなら尚更この傾向に拍車がかかるような気がします。芸術系大学を目指される場合は、他大学以上に事前情報の収集が重要になりそうです。

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