日本列島はすごい雨が続いてますね。
私の携帯にもエリアメールがガンガン届いて、近隣地域の避難勧告が出されていました。
今も小康状態とはいえ、まだ止む気配はありません。
そんな大雨の週末ですが、実は我々家族は昨日から本日にかけてとあるキャンプ場でキャンプする予定をしておりました。
結構有名なグランピングができる場所で、七夕にちなんだイベントも催されるとのことで楽しみにしていましたが、結局雨で宿泊を断念することになりました。
その際に自分の心の小ささを思い知ったエピソードをご紹介します。
このキャンプ場、数か月前から予約していた場所で、お値段も家族で5万程度かかりそうな結構いいところでした。
今週の月曜くらいから雲行きが怪しいなぁと言っていたのですが、当日(金曜日)はそこへ通じる高速道路が封鎖されていたり、公共交通機関も運転を見合わせるほどの大雨で、とても行ける状態ではありません。
流石にこれはキャンセル料とかかからないだろうなぁと思っていましたが、妻が調べたところ、そのキャンプ場は過去に台風によって宿泊できなかった場合の対応で、キャンセル料をとっていたという事実が発覚しました。
通常、こうした当日キャンセルによってキャンセル料が発生するのは、受け入れ側の準備(人件費や食材費)が発生しているため、かかってしまうのは当然です。キャンセルポリシーはホームページなどに明記してあることが通常なので、利用者はそれを確認したうえで予約(契約)したと言えると思います。
ただ、私的都合によるドタキャンならまだしも、自然災害や偶発的な出来事によるキャンセルは利用者に過失はありません。いくら受け入れ側に分があるとしても、こうした事情は斟酌していただきたいというのが正直なところです。現にこうした理由によるキャンセル料の相談は、ネット上にいっぱい載っていました。
私は過去の対応から、受け入れ側はいかなる理由でもキャンセルポリシーに従ってキャンセル料の請求をしてくるものと予想し、対策を練り始めました。
キャンセル料の発生条件はホームページ上に掲載されており、それを確認した上で申し込んだのは私です。受け入れ側がそれを理由にキャンセル料を請求することは合理的と言えます。やはり、自然災害を理由にした主張では分が悪そうです。
そこで、私は受け入れ側の主張に合理性があることを認めつつも、道徳的な配慮に訴える作戦を考えました。具体的には、以下のような主張です。
「こうした自然災害では、企業体質が如実に現れます。以前、交通機関が麻痺した時に自社製品を無償配布した某製菓会社が話題になりましたが、困ったときは目先の利益を度外視しても助け合う姿勢、つまり社会貢献への精神が賞賛されます。反対に、このような時に傷口に塩を塗るような対応は、一時的な利益にはなったとしても、将来的にはマイナスに働くことは免れ得ないのではないでしょうか。」
こうしたロジックを胸に受け入れ側に電話したところ、担当者がまだ出勤していないので、○時になったらまたかけてほしい旨返答されました。
この辺りから、少々いらいらが募ってきてしまいました。
というのも、その時間は恐らく通常の出勤時間と思しき時間帯だったのです。大雨はその前から予見されていた-それをもとにキャンセルを検討すべきだったと主張されると私もどうしようもありませんが…-ことでしたし、こうしたキャンセルの相談も増えるでしょうから、勤務体制を変更して対応すべきではないのか、少なくとも私の職場(大学)では、台風が予見されていたら早めの出勤は当たり前であった…などとモヤモヤした気分になってしまったのです。
そうすると、どんどん過激な主張が頭を巡り始めます。
「公共交通機関も高速道路も麻痺した状態で、来なければキャンセル料払えというが、もし道中事故にあったら責任とれるのか。」
「そんな人間味も慈しみの心もないマニュアル的な仕事をして、恥ずかしくないのか。」
「キャンセル料を請求するなら、自宅まで取りくればいい。それも、電車が止まるほどの悪天候の日に。」
全く穏やかではありません。
そうこうしているうちに担当者の出勤時間となりました。私は怒りを抑えこみ、意を決して担当者に電話しました。
「さて、とりあえず道徳的アプローチで攻めてみるか…」と考えていたところ、担当者から思いもかけない言葉が出てきたのでした。
担当者「天候が悪いためお客様の安全のためお越しになられないほうがよろしいかと思います。キャンセル料はもちろんいただきません。この度は残念ですが、またのご利用をお待ちしております。」
ポカーン(; ・`д・´) 私「あ、はいわかりました。」
完全に人間として負けた瞬間です。
私は、この受け入れ先を火事場泥棒のように人の弱みに付け込んで暴利を貪る悪魔かなにかと思い込んでいました。
これは私の非常に悪い癖で、常に悲観的に、物事を悪い方へ悪い方へ考えてしまう傾向があるのです。
ひとえに私が傷つきたくないための防衛線を張ってるためだと思いますが、妄想の中で敵を作って、そしてその妄想に攻撃されて、一方的に勝手な怒りを増幅させていくという、救えない考え方をしています。
人生損をしていると思いますが、なかなか変えることは難しいですね。
とはいえ、受け入れ側の対応は“私にとって”ありがたいことでしたが、一貫していないことは問題ではないですかね。
昨年台風で行けなかった方はキャンセル料を請求されたわけですから、今回はかからないとなると、違いはなんだってなりますからね。
まぁ難癖はいくらでもつけれますが、リスクマネジメント的には合格の対応ではないでしょうか。
勝手にディスってた評価がうなぎ上りです!
ということで、リベンジに来週、日帰りでその場所に遊びにいくことになりました(・ω・)
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