SBIでNISA口座を開設してみた

投資歴2年で今更ですが、我が家のメイン証券口座であるSBI証券でNISA口座の開設をしてみました。
妻は証券口座開設と同時に開設していましたが、私は「スイングトレードをするかもしれない」とか、「損益通算できないなんて」などと何かと作らない理由をつけて作っていませんでした。

ですが、さすがにこれだけ有利な制度を利用しないのは勿体ないのと、投資スタイルが長期投資に変わってきたため、利用目的を限定して利用しようかなと思い、開設することにしました。

 

 

そもそもNISAって?

NISAとは?
通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や受け取った配当に対して約20%の税金がかかります。
NISAは、「NISA口座(非課税口座)」内で、毎年一定金額の範囲内で購入したこれらの金融商品から得られる利益が非課税になる、つまり、税金がかからなくなる制度です。
イギリスのISA(Individual Savings Account=個人貯蓄口座)をモデルにした日本版ISAとして、NISA(ニーサ・Nippon Individual Savings Account)という愛称がついています。

(出所:金融庁ホームページ)

 

投資をする上で切っても切れないのが税金の問題です。
昔は譲渡益や配当益に対して10.147%の税金がかかっていましたが、2014年から増税されて20.315%の税金が課されるようになっています。
通常は100万円の利益がでても、21万3,150円の税金を支払って、手取りは79万6,850円ということになります。

それがNISAを利用すると、まるまる100万円もらえるようになるという仕組みです。
太っ腹ですね。

ですがメリットだけでなく、デメリットもあります。
その一つが冒頭、私が利用しない理由に挙げていた“損益通算ができない”という点です。
損益通算は、利益を損失を相殺することで、支払う税金を軽減する仕組みの事です。

上の例でいえば、100万の利益と同時に、50万の損失があった場合は、100万ではなく100万‐50万=50万に対して20.315%の税金がかかり、支払う税金額は10万6,750円で済む、という計算になります。

しかし、NISAで購入した株式等の場合は、損失がなかったものとされます。なので、いくら損失を出したとしても利益と相殺できず、節税ができないということになります。
損失は確定申告によって向こう3年間は繰り越しできるので、損失もうまく使えばのちの節税対策として有効利用できるわけです。

ただし、これは短期に売買するときにはパンチが効いてきますが、長期投資であればそれほど気にしなくてよいと思います。
そもそもNISAは年間利用枠120万という制限があり、一度売却するとその枠の再利用ができませんから、短期・投機的な投資を抑制する意味でこういったペナルティがあるのかもしれません。

 

NISAをどのように活用していくか?

人によって投資スタイルは様々なので“正解”はありませんが、私は相場が大幅に下落した時の海外ETF購入、および有望な個別銘柄に出会ったときに購入するという形で運用しようと思っています。

私がロボアドバイザーメインの投資へシフトしたことについては、既に記事にしました。[blogcard url=”https://tyuryupapa.com/money/robot-adviser/”]

これは投資に使う時間という資源を最小化し、より豊かな人生を歩むために有効だと思ったからです。
なので、基本はコツコツと毎月積み立てて、“自動”で資産運用を行っていきます。

 

ところで、相場に大きな変動はつきものです。
直近でいえばリーマンショックは日経平均が60%超えの大暴落を経験し、多くの投資家が資産を目減りさせました。
ですが、そこから徐々にマーケットは回復し、既にその時の高値を上回っている状況です。
過去起きた暴落は必ず時間をかけて修復されていっている歴史があります。
ということは、暴落は最大の投資チャンスとも言えるわけです。

今後そういったタイミングがもし起きたのであれば、その時こそこのNISAを使って、普段購入している海外ETFを多めに買う、という能動的な投資を行おうと考えています。
もちろんこれはロボアドバイザーへの手動入金や積み立ての増額でも対応できますし、面倒な場合はそうすればいいと思います。
ただ、どうせ投資に少し手間をかけるなら、もう少しリターンが見込める方法もありではないか、とも思う訳です。

 

私が利用しているロボアドバイザー、WealthNaviの主力銘柄の一つはVTIですが、その経費率は0.04%と超低コストです。
これを購入するには、1.証券口座にお金を入金し、2.円をドルに換えて(割高でよければ日本円でも可)、3.該当銘柄を購入、という3ステップの手順を踏む必要があり、円をドルに換えるタイミング、購入のタイミングで投資判断を迫られ、ある意味ストレスになります

ただし、暴落のタイミングに限って言えば、暴落時は基本的に円高になることが多いのでどのタイミングでも、いまより有利なレートで交換できる可能性が高いと思います。購入のタイミングだけは判断が難しいですが、直近高値から20%下落でいくら、30%下落でいくら、という風に機械的に決めておけばいいかなと思っています。

何より、どうせ買い増すなら、このひと手間と少しのストレスの対価が、手数料1%(ウェルスナビの場合)が不要になり、NISAの場合は税金も免除されるというのは美味しい話ではないでしょうか。
しかも、ネックだった海外ETF購入手数料も、SBI証券のNISA口座での購入の場合は無料になります。

以上から、私は毎年NISA枠を使い切るような使い方は(個別で有望な銘柄に出会った場合を除いて)行わずに、暴落時に備えて待機する口座として活用したいと思っています。開設・維持だけならお金はかかりませんしね。
そういった意味で、単年の枠が小さいかわりに総枠の多い積立NISAよりも、単年の枠が大きい普通のNISAにしました。

「NISAってよく聞くけど難しそうだよな…」という方も、ちょっとした手続きですぐ開設できましたので、興味があるのであればとりあえず開設してみても良いかもしれません。

私もメイン証券口座にしているSBI証券なら、NISAでの海外ETF購入はもちろん、ロボアドバイザーのWealthNaviやTHEOの管理も楽ちんですので、おススメです。

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