突然ですが、今回のタイトルはとあるテクニックを使って構成されています。少し、キャッチ―になりましたでしょうか…。
具体的には、W杯日本代表が放った「名言」、『伝え方が9割』著者が解説 の記事をみたことをふと思い出し、自分もやってみようと思ったのがきっかけです。
同記事では、西野監督のベルギー戦での名言「ベルギーとの差は、全てだと思うけど、わずかだと思う」に焦点をあて、正反対の言葉をいれることで印象深く伝えることができるとされています。私はこの著者の本を読んだことはないのですが、中々面白いですね。
この言葉、“すべて”と“わずか”が逆のイメージを与えることで強烈な印象を残し、名言となっていると解説されていますが、冷静に考えると、辻褄もあっているんですよね。つまり、相手の方がテクニックやフィジカルなど“すべて”の面で優れているが、その個々の差は“わずか”という意味です。こんな言葉がとっさに出てくるなんて、流石といったところです。
他にも、某ゲームで「稀によくある」という言葉が流行ったと聞いたことがありますが、これも同じ手法によって強烈なインパクトを残していると言えるでしょうね。稀=滅多にないのか、よくあるのか、どっちだ、という。
でもこれも、サイコロで同じ目が何度も出たり、信号が青ばっかりということが“よく”あるように、確率的には低いことでも、結構そういうことは(印象に残るから余計に)経験あるよね、という感覚を見事に表していると思います。
余談ですが、中学生のころ付き合いのあった大学生(旧帝大の理工系だったそうです)が、確率は必ず一定の値に収束していくから、他の数値が出たら他の数値がでる確率が見えざる力によってあがる(例えば、サイコロで1が出続けたら、他の目が出る確率が上がる)ということを力説されていたのですが、数学的にはバッサリきられる考え方なんでしょうが、感覚的には支持したくなりますよね…笑
宝くじを買い続けている人はこうした考えがいつの間にかあるのかもしれません。
今回はこれにならってタイトルを考えてみました。
我が家は、正社員である私が専業主婦の妻と、3人の子どもを授かって生活しています。勤め先の大学では離職率はほぼ0%の年功序列で、ほとんどの人が定年(65歳)まで勤めあげます。これを昭和の人生スゴロクと名付け、これが当たり前だと思わず価値観の転換を図らないと日本はダメになると提言したのが経済産業省の若手ですが、やはり根強く、こうした“普通”の家庭のイメージはあるのだと思います。
(不安な時代立ちすくむ国家~モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか~ 経済産業省若手プロジェクト資料)
この資料によれば、結婚して、出産して、添い遂げる(離婚しない)という生き方をする人が、1950年代生まれが81%だったのに対して、1980年代生まれでは58%へ、正社員となって定年まで勤め上げる人が、1950年代生まれが34%だったの対して、1980年代生まれでは27%に低下しているというデータが示されています。
特にライフスタイルの変化が大きいですね。今は結婚しない人も多いですし、結婚しても望んで子どもを持たないDINKSなどの家庭も増えていると聞きます。奨学金窓口を担当した経験から、離婚しているご家庭も相当多い印象を受けます。
こうした背景から、これまでの価値観では“普通”だと思うけど、現状は“一般的”ではない、という意味でタイトルをつけてみました。今の生活を当たり前と思わない、という自分へのメッセージとして胸に刻みたいと思います。
このテクニックを使えば誰でも名言が作れるそうですが、いかがだったでしょうか。
一般人にはこうした発言が求められることはまずありませんが、上司となって部下に指導する際、結婚式でのスピーチなどでこうしたキャッチ―な言葉を使えると一目置かれるかもしれません。
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