ポケモンガオーレの魔力

最近うちの長男はポケモンガオーレにハマっています。もともとポケモンは、実家にあった古いポケモンカードをみて興味を持ち、その後アニメやゲームを経て大好きになったようですが、中でもこのガオーレが特にお気に入りのようです。

今回はこのポケモンガオーレについて感じた事を書いていきたいと思います。ポケモンは知ってるけどガオーレは知らないという方や、うちの子もハマっている!という方には面白いかもしれません。

 

ポケモンガオーレの流れ

このゲームは、100円を投下するとゲームがスタートし、ポケモン2体同士のダブルバトルが始まります。(バトル無しのコースもありますが、一般的なのはバトル)

バトルは単純で、FFでいうATBのような行動ゲージが貯まったポケモンから順に攻撃していきます。技は1種類しかなく基本全体攻撃なので、技選択やターゲット指定などの戦略性はありません。

この行動ゲージは、プレイヤーはいずれかのポケモンを選び、ボタンを連打することで選んだポケモンのゲージを早く貯めることができます。またお互いのポケモンはダメージを受けることで、ぐーんとゲージが貯まります。

攻撃する際には、攻撃ルーレットと呼ばれるルーレットを回し、高い数字を出せば素の威力が上がりますし、その後技発動までにボタンを連打することで「きあい」ゲージが増えてダメージの倍率が上がっていきます。

攻撃を受ける際には、防御ルーレットを回し、アタリを選べればダメージを軽減したり技を回避できる確率が上がる仕組みです。

首尾よくポケモンを両方倒すことができればゲットチャンスとなり、ルーレットが回るので、タイミングよく中央のモンスターボールを前方に押し出して、性能の良いボールを狙ってボールを投げます。

無事ゲットできればおめでとう!となり、追加で100円を入れることでゲットしたポケモン(2体ゲットしたときはいずれか1匹)のディスクをゲットでき、次回以降のバトルで使用することができるようになります。

 

本当によくできたお金回収マシーン

このゲーム、プレイに100円、ディスクに100円が必要な時点で、1枚のディスクゲットのために少なくとも200円はかかるのでそこそこお金がかかります。それだけでなく、実際やってみるとどんどんお金を使わせる仕掛けがあって、本当に関心します。

私が考える、お金を使ってしまう理由は以下の5点です。

 

1.ディスクで遊べるのはゲームセンターだけ

このゲームで入手できるガオーレディスクは、よくあるゲームが終わった後に出てくるシールなどのオマケの類ではなく、QRコードでそのポケモンを使用できるようになっていて、ゲームと連動しています。

実物のコレクションとして集める楽しさだけでなく、実際にバトルで使える面白みもあるのはカードゲームに通じますが、カードゲームと根本的に違うのは、このディスクで遊ぶにはゲームセンターに行かなければならないということです。

プレイにはもちろんお金が必要なので、買えばずっと遊べるカードゲームと違って、遊ぶには恒常的にお金がかかります。うちの長男は机に広げて「10万ボルトぉ~!」とかいいながら遊んでいますが、それは少数派でしょう笑

 

2.多頻度で通わせる仕掛けがある

このゲームは、シーズナルに出現するポケモンが差し替わるようにできています。なので、定期的に通いたくなると同時に、入手できる期間が限られているので、欲しいポケモンがいたら通い詰めることになります。

そしてコースを選ぶことができるとはいえ、お目当てのポケモンが出現するかどうかはランダム。その上、ゲットするためには高性能のボールをルーレットで選ばなければゲットできないので、ゲットできるかどうかもランダムです。(これは、周辺グッズを使えば確率をあげれるようです)

カードゲームも何が入っているか分からないので、同じくランダム要素があると言えますが、こちらのほうがランダム要素が多く、なかなか気に入ったものを入手できません。

 

3.何もゲットできないことは基本的にない

ランダム要素が多いのでお目当てのポケモンがなかなか出ず、ディスクをあまり買わない…ということはあまりなく、何かしらは購入させるような仕掛けがたくさんあります。

例えば、お目当てのポケモンが出ず、ディスクを購入しないと自分の手持ちポケモンが進化前のポケモンであれば進化チャンスとなって進化後のポケモンのディスクを購入できます。進化するポケモンがいないと、草むらにボールを投げるシーンとなって、そこでまたバトルと戦ったのとは違うポケモンをゲットできますので、未入手の場合はそれを買うこともあります。

他にも、ポケモンバトルに負けてもゲットチャンスとなり、確率が下がるもののモンスターボールを投げれますし、仮にゲットできなくてもその後、上述の草むらの場面になってポケモンをゲットする機会は必ずあります。

現在ポケモンの種類は800種類以上いて、何かしらもってないポケモンはいるものです。さらに、後述するガオーレパスを持っていれば未入手のポケモンははじかれると思うので、効果的にお金を使わせることができるという訳ですね。

 

4.順番待ちが長いことが多いので、親が不憫に思って使ってしまう

このゲーム、1回のバトルに大体3分ほどかかるのですが、合計3回まで連戦できるようになっています。そして、後半になればなるほどレアなポケモンが出現しやすくなるので、大抵の子は3回やりたがります。事前事後の説明や、ポケモン交代(敵に倒された際、ポケモンを交代できます)などもろもろ含めると一人10分以上はかかるため、回転率が非常に悪いです。

その上、多分戦略としてマシン設置台数を少なくしている節があります。回転率が悪く、設置台数も少ないので長蛇の列が出来がちで、いざ順番が回ってくると「せっかく待ったのだから…」とついつい3戦分、もれなくディスク購入して600円使ってしまうのです。600円って単価としては結構高いのではないでしょうか。

 

5.周辺グッズが豊富

このポケモンガオーレは、ディスク以外にも様々な周辺グッズが存在します。

代表的なのがガオーレパス(500円)で、これはほぼ持っていることが前提となっています。ガオーレパスは、これまでゲットしたポケモンやバトル後に入手できるアイテムの記録などができ、自分の達成状況がわかるようになっています。

この達成状況が目に見えて分かるというのは、人のモチベーションを維持・向上させるのに効果的と言われていて、飽きさせない仕掛けとしても一役買っています。(余談ですが、ゲームにはこうした要素ーレベルアップや装備品によるステータス上昇の可視化などーが多いことから、こうした手法はゲーミフィケーションと呼ばれ、教育の分野に応用されています。子どもが頑張ったらシールをあげるのが一番身近なゲーミフィケーションですね)

また、ディスクを格納するためのボックス(1,000円~2,400円)やファイル(1,000円)、いわゆる必殺技であるZ技を出すためのZパワーリング(4,900円)など、非常に充実しています。雑誌の付録や映画のオマケとしてディスクが配布されることもあるので、広義の意味でこれらも周辺グッズと言えるかもしれません。

我が家の場合は収納する箱は100均で買いましたが、公式のものを買うとなるとさらにお金がかかっていました。

 

まとめ

ポケモンガオーレで散財してしまう理由を書き連ねてみましたが、いかがだったでしょうか。

玩具業界は少子化の影響を受けて、我々教育業界と同じように地盤沈下していってるかというとそうではなく、市場規模は一定だと聞いたことがあります。つまり、一人の子どもにかけるお金が増えているということで、ガオーレもその一つと言えるのではないでしょうか。子どものころ、ゲームセンターで毎回600円も使わせてもらえませんでしたから…笑

とても楽しいゲームですが、この通りお金がかかりますので、節度をもって楽しみたいものですね。

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